お盆休み中にお隣の福島県に、原子力発電所(以下原発とする)の事故から11年以上経ってやっと行脚(あんぎゃ)の旅をすることができました。安全ではなかった原発の放射線物質の影響で居住できない事態となり、電力供給の恩恵を受けていた地域の者として、本当に申し訳ないと手を合わせることができました。
帰還困難区域も有りなかなか足が向きませんでした。しかし、双葉町の一部帰還困難区域が解除され、立ち入りができるようになったことをニュースで知り、妻と一緒に行脚に行くことにしました。
同じ東北地方で三陸方面は行脚の旅をしているのに、原発事故と放射線のことがどうしても気になってしまい、この地域をスルーしていたのが本音です。なので、電力供給の恩恵を受けていた地域の者として、行脚に行かないのは駄目だと思い、浪江町に震災遺構ができたのも知ったので、現状を見に行こうと訪れることにしました。
これまで宮城県や岩手県に行脚の旅をしてきましたが、今回の旅でも貴重な話を聞けたので、ブログを読んでもらっているあなたと共有できたら幸いです。(関連記事こちらからどうぞ)浪江町の震災遺構を目的に行ったので、途中はどこに寄るか妻と話しながら行脚することにしました。のんびりした旅なので行った先での話をしたいと思います。
この話を読んで、少しでも福島県の人達に寄り添って、震災復興について考えてもらえたら幸いです。最近は感染症や紛争などで、東日本大震災を忘れつつある気がします。ですが、他の人達が忘れたとしても私達夫婦は絶対に忘れません。出来る範囲で応援したいと思います。
それでは、「福島編行脚の旅」行ってみましょう!
引き寄せられたのか?開庁式前の双葉町役場とご対面!
行脚当日は妻の仕事が終わって午後からホテルの予約もしないで福島県に出かけました。国道6号を浪江町方面に向かっていると、JR双葉駅の標識があり駅方面が煌々と光っていたので、その光に誘われるように車の方向を変えてたどり着いた場所は、JR双葉駅と隣接してる双葉町役場でした。
着いてみると人っ子一人居ません?着いた時間が遅かったこともありますが、明かりは灯っていても人影がまったくないんです。あれ?どうして誰も居ないのかな・・・?と思いつつ、車から降りて駅ホームに向かいました。すると駅員も居ません?まったくの無人地帯だったんです。
なぜ誰もいないのか・・・?と思いながら写真を撮ってました。帰宅して分かったのですが、8月27日に新庁舎開庁式で8月30日がJR双葉駅周辺など復興拠点の避難指示が解除され、11年半ぶりに町内に住めるようになったようです。なので、訪れた時は無人で明かりだけが付けていたようでした。
11年半近く経って、やっと帰還準備が少しづつ進んでいくのかな?って思いました。ニュースでも避難先の住民にインタビューをしてる話を聞きましたが、「帰宅する人」と「帰宅しない人」に別れているのが現実です。一日でも早く廃炉処理が進み、震災前のように戻る事を願います。
下の写真は、双葉町をアートだらけにする FUTABA Art District(フタバアートディストリクト)プロジェクトのだるまをモチーフにした作品のようです。
ぽつんと震災遺構浪江町立請戸小学校がありました
これまで東北行脚の旅を何度かしてきましたが、東日本大震災で原発事故が発生した地域と言うことで、東北行脚へ向かう時いつも横目に除染作業で出た黒い土嚢袋の山を見ながら通過するだけでした。
なので今回やっと足を向けようと思い、震災遺構浪江町立請戸(うけど)小学校が2021年10月24日から一般公開されていますが、お盆休みを利用して現状を見に行くことができました。
震災の中にも、ほっこりする物を発見したので、現状と職員の方から話を聞いたことを、あなたと共有できたら幸いです!まずは、請戸小学校がどんな感じなのかを見ていきたいと思います。
この地区に来て感じたことですが、元々漁師町で海沿いに集落が点在していましたが、震度6強の地震で津波の高さが15.5mもあり全て流されてしまったようです。そして、この地区一帯が危険区域に指定され居住も新築する事もできなくなり、請戸小学校を除く建物はまったくありません。
この地区の集落は、海と密接に繋がった場所だったので、被害も甚大になってます。さらに、原発の事故の影響で、避難勧告がでていたので帰還もすぐできない状態の地域でした。
校舎の中を歩いて気が付いたんですけど、壁や床にタイル絵が埋め込まれています。思わずこのアザラシに癒されました。愛着がわく学校だったのかなと感じました。
山形県に8年間避難していた職員の方の震災当日の話も聞けたので紹介させてもらいます。
震災の当日地震がおさまって、家族と連絡を取ろうと海沿いの実家に両親を探しに行くと居なかったため直ぐに避難をしたそうです。自宅(嫁ぎ先)に戻ろうと橋を渡っていると海側から黒い壁のようなものが見えたそうです。
その橋を渡るタイミングがあと少し遅れていたら、その職員の方も流されていたと話していました。津波が押し寄せることを認識していない人が、一旦地震がおさまり自宅へ荷物を取に戻って亡くなった方もいたようです。
いままで私達夫婦は、家族が亡くなった方と話をする機会がありません。助かった方達の貴重な体験談を聞かせてもらい、本当にありがたいと思っています。もし自分が同じ立場なら話す事が出来るだろうか?と思いながら貴重な話に耳を傾けています。
目の前から物が一瞬にして無くなる経験をしたことがありません。今回浪江町立請戸小学校を訪問して東北地方の中でも、津波と原発で苦しんでいる地元の方の体験談を聞けてとても参考になりました。そして東北の人達は力強く生きてるなって思いました。
済んだことを悔やんでも戻ってこないのだから、前を向いて進むしかないと話していたことがとても印象に残っています。このマインド(精神力)は見習わないといけませんね!色々考えさせられた震災遺構での話でしたが、あなたはどう思ったでしょうか・・・?
色々なことを時が解決してくれるとは思いますが、しんどかったり苦しかったりすると思います。ですが、焦らず一歩づつ進みましょう!後押しできる自分でありたいと思った訪問になりました。
道の駅なみえの期間限定生しらす丼が絶品です!
震災遺構浪江町立請戸(うけど)小学校で沢山話も聞けて、お腹もすいたので道の駅なみえに立ち寄ってきました。
まずはお腹が空いては力もでません。道の駅の中に入ると食堂の券売機の前に行列ができていました。丁度お昼時で店内は混雑してました。おすすめのポスターは、なみえ焼きそばと生シラス丼だったので、速攻でおすすめを注文してしまいました。
いつものように妻とシェアーして実食です!私はなみえ焼そばと釜揚げしらす丼ミニで、妻は生しらす丼でした。なみえ焼そば食べるのは初めてだったんですけど、中太麺で食べごたえもありソースの味もしっかりしててとてもおいしかったです。釜揚げしらす丼の塩加減も丁度良くて、しらすがふわっとした食感でとてもておいしかったですよ!
妻の生シラス丼は苦みが全くなくて絶品でした。生シラスは鮮度が悪いと苦みも強くなります。ほぼ苦みの無いおいしい鮮度で提供してると思いました。ぜひ、食べに来てほしい季節限定の一品ですね‼
食後に店外に出て散策していたら、ポケモンが出迎えてくれました。2019年2月にラッキーが「ふくしま応援ポケモン」に任命されました。と言うことで遊具が整備されていました。子供たちが楽しそうに遊んでいましたよ。
ポケモン好きのあなたやおいしい物に目がないあなたなら、ぜひ道の駅なみえにお越しください。きっと満足できると思いますよ!
まとめ
どうでしたか?原発周辺の復興状況は分かって頂けたでしょうか⁉スピードは遅いかもしれませんが着実に復興が進んでいることが分かったと思います。ぜひ、旅先の一つに選んでもらえたら幸いです。
開庁式前の双葉町役場
昆虫のように煌々と照らされている場所に引き寄せられ、双葉町新庁舎が見れたことは感慨深いです。11年半たってやっと人生ゲームの振出しからの再スタートが始まるような感じです。原発事故を乗り越え未来に向けて、壁画アートが復興のけん引役になることを切に願います。
震災遺構浪江町立請戸小学校
この地区は請戸小学校を除いて、津波で建物はまったくなく、原発の影響でこの地区一帯が危険区域になっています。そして、海と密接に繋がった場所だったので被害も甚大です。
8年間山形県で避難していた職員の方が、済んだことを悔やんでも時は戻らないのだから、前を向いて進むしかないと話していたことがとても印象的でした。全力で震災復興に向き合って頑張っている姿に頭が下がります。
あなたも震災復興について色々考えて頂いたら幸いです。
道の駅なみえの期間限定生しらす丼が絶品です!
生シラス丼は苦みが全くなくて絶品でした。生シラスは鮮度が命です。苦みの無いおいしい鮮度で提供しているので、ぜひ食べに来てほしい季節限定の一品です‼
なみえに来たら本場のなみえ焼そばを食べて下さい。中太麺で食べごたえがあり普段食べる焼きそばよりはるかにおいしです。釜揚げしらす丼も、生しらす丼に劣らずふわっとした食感で、とてもておいしいですよ!
2019年2月にラッキーが「ふくしま応援ポケモン」に任命され、道の駅なみえで子供たちを待っていますので、遊びに来てくださいね!
追伸
あれ?行脚の旅なのにお参りしてないんですか?って声が聞こえました。「安心してください!」行ってますよ!行脚の記事が長くなってしまうので別記事にします。
ここでは、写真の紹介だけしますね!この写真を見てあなたがどう思うかは自由です‼天はこの地域全体を見放していないので安心して下さいね!!
この写真がどこで撮れたのかは、次回ブログでお楽しみに!(^人^)